今回は、糖尿病とその症状について、お伝えしていきます。生活習慣病のひとつとして知られるこの病気がどのようなものなのか、一緒に学んでいきましょう。
糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という血糖が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きがあります。ブドウ糖は食べ物に含まれており、体内に取り込まれるとエネルギーとして利用されます。そして、インスリンが糖をエネルギーとして利用する「鍵」になるのです。
運動不足や肥満、膵臓の機能低下によって、このインスリンが十分に働かなかったり、作られなくなったりすると、血液中に糖があふれて血糖値が高くなります。血糖値が高い状態が続くと、将来的に心臓病や失明などの病気につながります。
症状ですが、なったばかりの頃はほとんど見られない、気が付かない場合が多いです。そのため、血糖値がかなり高くなって初めて現れます。
特徴的な症状とは
普段より喉が渇き、水分を多く飲む
尿の回数が増加する
体がだるく、疲れやすくなる
体重が減少する
などが挙げられます。
症状に心当たりのある方、健康診断などで血糖値について「再検査」「要精密検査」などが診断された方は、医療機関への受診をお勧めします。
当院外来も対応しているので、外来案内はこちらをご覧ください。
第2回は、糖尿病の種類と合併症についての掲載を予定しています。
この機会を通して、病気に対する理解を深めていきましょう。