私たち岡山県健康づくり財団では、岡山県知事が指定した検査機関として浄化槽の法定検査を実施しています。浄化槽は微生物の力でし尿や生活排水を浄化し、川や海に放流されます。今回は、浄化槽法定検査でお伺いした時、お客様からよくいただく質問にお答えします。
Q.使い古した天ぷら油は浄化槽で処理してくれますか?
A.台所の流しに使い古した油を流すとパイプが詰まる原因にもなりますし、浄化槽の機能低下の原因にもなります。凝固剤で固めたり、新聞紙に吸わせたりして燃えるごみとして捨てましょう。
Q.浄化槽からコバエが発生しました。
A.浄化槽内に汚物を溜める部屋があるので、チョウバエやウジ虫が発生することがあります。対処法として、吊り下げタイプの殺虫剤や殺虫スプレーなどがありますので、浄化槽の保守点検を委託されている保守点検業者にご相談下さい。
Q.家庭で使う洗剤で気を付けなければいけないことはありますか?
A.洗剤メーカーの指示する適量を必ず守ってご使用下さい。特に、漂白剤やカビ取り剤などの強酸、強アルカリ性洗剤を多量に使用すると浄化槽内で働く微生物を殺してしまうので、出来るだけ中性の物を使用して下さい。
Q.浄化槽から悪臭がします。
A.主な原因として、浄化槽の清掃回数不足や送風機の不良などによって槽内の微生物が正常な状況ではないことが考えられます。これらの対処には専門知識が必要な場合がありますので、浄化槽の保守点検を委託されている保守点検業者にご連絡下さい。
Q.浄化槽からの音がうるさくて困っています。
A.送風機の架台が家屋の基礎に接していたり、または送風機のオイル不足(ロータリーブロワー)やダイヤフラムの破損など、送風機本体の不調が原因であると考えられます。改善するには専門知識や技術が必要なので、まずは浄化槽の保守点検を委託されている保守点検業者にご相談下さい。
Q.2週間ほど家を留守にするのですが、送風機の電源は切った方が良いですか?
A.浄化槽の電源は絶対に切らないで下さい。電源を切ると浄化槽内の微生物が酸素不足で死滅し、悪臭の原因になります。
環境部では、浄化槽法定検査以外にも様々な検査を行っています。
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