皆さんは、血圧に左右差があるというのはご存知でしょうか?
日常生活を送るうえで、気にする方は少ないかもしれません。
しかし、血圧を測定するときは、どちらか一方の腕(特に右腕)で行うことが多く、そのことに疑問を感じている方もいるかと思います。
血圧は左右差があるの?
健康な人でも血圧は左右で異なり、身体の構造上、右の方が若干高くなる傾向があります。右側の血圧が高くなる要因は鎖骨下動脈の位置や向きによるものです。心臓は左側にありますが、左右の腕に血液を送り出す血管が、右側の方がスムーズに血液が送られる向きであることや、大動脈に近いのが右腕であることなどの理由から、基本的に右腕の血圧が高くなります。
右腕で血圧を測定する理由
一般的に血圧は右腕で測定しますが、これには理由があります。身体の構造上、右腕で測った方が血圧は多少高く出ることだけでなく、右腕の方が高いことが臨床データとしても多く、一番高い数値を知ることでリスクを配慮できるためです。
血圧を正しく測定する方法
〇血圧測定30分前はカフェイン・ニコチン・アルコールを摂らない
カフェインやニコチンは血管を縮めてしまい、アルコールは心拍数を上げるので、
血圧測定前にはこれらが入っているものを摂らないようにしましょう。
〇体をなるべく圧迫せず、リラックスして測定する
体に圧迫されている部分があると、その部分の血圧が上がってしまいます。
タイツなどの締め付けがきつい服や脇の部分の締め付け、ジャケットなど肩まわりが
制限される服など、なるべく体を締め付けない服装で血圧を測定しましょう。
〇基本は心臓に近い右腕の上腕部から測りましょう
血圧は心臓から体の隅々まで血液を送り込むための圧力なので、血圧を測る際は
出来るだけ心臓に近い所で測った方がより正確に測定することができます