近年、こどもの運動不足や体力低下が取り上げられており、その原因として、こどもたちが外で自由に遊べる環境が減っていることやゲームの普及などが考えられます。その結果、こどもの肥満や骨折が増えているだけではなく、「長時間立っていられない」、「片脚でしっかり立てない」、「しゃがめない」などの動作ができないこどもも増えています。
また超高齢化社会となっているなか、介護が必要となった主な原因として、「認知症」が最も多く、次いで「脳血管疾患」、「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」、「関節疾患」となっています。「関節疾患」に至っては、要支援の原因として最も多くなっています。これらについては、運動をすることで予防、改善の効果があります。
ロコモ(ロコモティブ・シンドローム)とは、筋肉や骨、関節などの体を動かす部位が衰えることをいいます。現代の日本では、こどもから高齢者まで、すべての人たちにロコモ対策が必要です。岡山県南部健康づくりセンターでは、ロコモ予防を意識したプログラムや運動機器が多数あります。さらに、健康度測定(ヘルスチェック)を行い、個別の運動メニューを作成することで、より安全で効果的に運動を実施することができます。
春からは、運動神経が飛躍的に伸びる時期「ゴールデンエイジ」といわれる年長から小学4年生までを対象に、「キッズかけっこ教室」を開催します。運動は骨の成長にも欠かせません。さあ皆さん、体を動かしていきましょう♪