日本では、にんじんは季節を問わずに流通しています。冷蔵庫に常備している人も多いのではないでしょうか。実はにんじんには年2回旬があり、春夏にんじんは4~7月が旬で、主な産地は徳島県や千葉県です。この時期のにんじんは水分が多く軟らかくあっさりしているのが特徴で、サラダなどに向いています。10~12月が旬の冬にんじんは千葉県や青森県が主な産地で、味は濃厚で甘みが増して実がしっかりとつまっています。炒め物や煮物などに向いています。
にんじんにはβ-カロテンが多く含まれています。β-カロテンは身体の中でビタミンAに変換され、目や粘膜を健やかに保つ働きがあります。また、抗酸化作用もあり、肌の老化や動脈硬化の予防が期待できます。β-カロテンは油と相性がよいので、油と一緒にとることで吸収率が上がります。
その他にも体の中の塩分や水分調節に関わるカリウム、整腸作用のある食物繊維も多く含まれています。
にんじんを選ぶときは、表面がなめらかでツヤがあり鮮やかなオレンジ色をしているもの、茎の切り口の変色がないもの、切り口が小さいものにしましょう。
保存するときは、乾燥を防ぐために新聞紙やキッチンペーパーなどで包んでポリ袋に入れ、野菜室に立てて入れるようにしましょう。長期間保存したい場合は冷凍も可能です。いちょう切りや乱切りなど調理しやすい形に切って保存袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。
初心者のための栄養講座を開催しました。
令和5年5月のテーマは「ちょっとひと手間筑前煮」です。
《メニュー》
- ごはん
- 筑前煮
- 長いものゆかり和え
- かきたま汁
- きなこプリン
今月のおすすめレシピは「筑前煮」です。レシピはこちらから。