糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたものの総称で、糖類、多糖類、糖アルコールなどから構成されています。糖質は1gが4kcalで、エネルギー源として最も多く利用され、摂取してから最も早くエネルギーに変わる栄養素です。
糖質が分解されるときにエネルギーが生まれ、このエネルギーが脳や体を動かす力となりますが、糖質をとり過ぎると食後の血糖値が急激に上がってしまうので太りやすくなってしまいます。これは血糖値が急激に上昇することでインスリンが大量に分泌されるためです。インスリンにはエネルギーとして利用されなかったブドウ糖を中性脂肪として体内に蓄える働きがあります。
食物繊維 : セルロース、難消化性デキストリン
多糖類 : デキストリン、オリゴ糖、でんぷん
糖アルコール : 還元麦芽糖水飴、キシリトール、エリスリトール、マルチトール
その他 : スクラロース、アセスルファムK
単糖類 : ぶどう糖、果糖
二糖類 : ショ糖、乳糖、麦芽糖
糖質を多く含む食品
ごはん、パン、麺類、いも類、果物、お菓子
血糖値を急激に上げないための糖質のとり方
- 糖質をとる前にサラダなどの野菜を食べる
- 食物繊維や脂質と一緒にとる
- 穀類は精製度の低いものを選ぶ
- 牛乳や乳製品と一緒に食べる
- 調味に酢やレモンを使う
糖質はとりすぎも問題ですが、不足しても体に悪い影響を与えてしまいます。糖質が分解されてできるブドウ糖は脳の重要なエネルギーですが、不足すると疲れやすくなったり、集中力が続かなくなったりすることがあります。糖質の総量は1日のエネルギー総量の50~65%を目安にしましょう。