気温とは大気の温度のことで、テレビやスマホアプリなどの気象情報の中で身近な要素となりますが、実際はどのように測定しているのでしょうか。
一般的に、地上付近の気温は地表面の影響を受けやすいため
地表に近すぎない
太陽が直接当たらない
照り返しなどの影響が少ない
風通しが良い
地表から1.2mから1.5mの高さ
といった条件を満たす場所で測定を行うこととされています。
小学校の理科の授業で学ぶ、校内に設置している百葉箱(中庭等にある複数の温度計等が内部に入っている白い格子状の木製の箱)を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際の気象庁の気温観測は、風通しや日当たりの良い場所で、電気式温度計を用いて、芝生の上1.5mの位置で観測することを標準としているようです。また、電気式温度計は、直接日光が当たらないように通風筒の中に格納されており、通風筒上部の電動ファンから外気を取り入れて気温を計測しているようです。
ここでポイントなのは芝生の上1.5mの位置ということです。
温度は太陽の放射により、地面に近いほど高くなり、アスファルトの場合、気温が30℃の日でも地面は50℃くらいになることも。そのため、小さい子供は大人と別の気温を感じており、地面に近いため、実際の体感は大人よりもっと暑く、また、子供より小さいワンちゃんはもっともっと暑いのです。
自分自身の熱中症対策はもちろんのこと、地面がどれくらい熱くなっているか、子供やワンちゃんの立場になって十分に気を配りましょう。
熱中症対策については、過去のコラムを参考にしてくださいね♪