当財団の業務のひとつに、河川水・湖沼水・海水・地下水等の環境水の採水・分析があります。試料の採取は、得られる検査結果に大きな影響を与える非常に重要な作業です。状況(法令の規程等を含む)に応じて、採水用具を使い分けていますので、そのいくつかを紹介したいと思います。
柄付き採水器(ひしゃく)
川や湖沼の岸から表層の水を採取するときに使用します。柄の部分は伸縮するので、採水する地点までの距離に合わせて調節できます。先端の採水管は容量が1Lなので大量の採水には不向きです。
ロープ付きバケツ
橋の欄干から川の表層の水を採取するときなどに使用します。ロープの長さによりさまざまな場面で使用できます。バケツは3L、5Lのものを使用しています。バケツを引き上げる回数を減らすために大きなバケツで一度に大量の水を採水すると、重くなり引き上げるのが大変になります。
バンドーン採水器、北原式採水器、ハイロート採水器
湖沼や海などで各深度の水を採取するときに使用します。同じ地点でも水深により水質は異なりますので、検査目的に応じた水深で採水ができるように、目的の水深で蓋を開くもの(ハイロート採水器)や、おもりを落として止め金具を外して蓋を閉めるもの(バンドーン採水器や北原式採水器)などがあります。
地下水採水器
ボーリング孔など細い穴径の地下水を採取するときに使用します。仕組みは万能採水器と同じように水圧を利用して底部を開閉させ採水します。
当財団では環境水の他にも排水、飲料水、浴槽水等の試料採取・分析を行っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
検査については詳しくはこちらからご確認下さい。