JISといえば、日本工業規格だと思っている方も多いのではないでしょうか。
すでに平成29年からサービス業などの規格も含めた日本産業規格となっており、略称はJISそのままで、内容は変わっています。
その中でも当財団が行う計量証明事業の水質検査などにおいても、そのJISを公定法として、JISを基に検査結果を出しています。
そのJISによる分析方法は頻繁に内容が改正され、そのたびに機器更新を行い、検査員は新たな検査方法を取得しなければなりません。
今回の改正は日本産業規格JIS K 0101(工業用水試験方法)とJIS K 0102(工業排水試験方法)の統合により各検査項目の項順が大きく変更になったもので、工業用水・工場排水試験方法として、新たに5部編成JIS K 0102-1~JIS K 0102-5の規格群として分冊化されました。
水素イオン濃度(pH)を例としてあげると、
工業用水試験方法 JIS K 0101 11.1
工業排水試験方法 JIS K 0102 12.1
↓(変更)
JIS K 0102-1 12 (同じ項番)
この新しいJISへの変更の施行は、令和7年4月1日です。
分析の方法が大きく変更されるわけではないのですが、お客様へ渡す計量証明書などの成績書に記載する検査方法を書き換えるとなると、自動化されているシステムの変更を要するので大掛かりな取り組みが必要です。現在急ピッチで関係する書類のチェックを行っているところです。
正確な検査結果をお客様に提供するため、今後も時代の変化に対応していきます。