・なぜ水道水には塩素が含まれている?
日本では、水道水の消毒のために塩素が使われています。
消毒しなければ送水配水過程で再び汚染されたり、微生物が再増殖する可能性があるためです。
この塩素濃度は水道法によって水質基準値が設定されています。
水道法では、さまざまな項目に基準値が定められていますが、通常の給水栓での残留塩素は0.1mg/L以上で保持するよう定めています。
一方、においや味の観点から水質管理項目の目標値において残留塩素が1mg/L以下であることも設定されています。
「残留塩素は体に悪影響があるのでは?」と感じる方もいらっしゃると思いますが、水道水中の残留塩素はごくわずかであり、それによって健康上の問題が生じることは基本的にはありません。
WHO(世界保健機関)の飲料水質ガイドラインにおいては、生涯にわたり水を飲んでも人の健康に影響が表れない塩素濃度を5mg/Lとしています。
・世界に比べて日本の水道水は安全
日本では当たり前のように水道水を飲んでいますが、世界のほとんどの国が水道水をそのまま飲むことができません。
主な理由としては、国土の膨大な面積やインフラ整備にかけるコスト面の問題などがあります。
日本は小さな国でかつ技術、資金があるので他国に比べインフラ整備を進めやす
いのです。
水道水が飲めるということはとても恵まれていることだと感じませんか。
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