嚥下とは口の中のものを飲み込んで胃に送ることです。飲み込む動作が上手くできない状態を嚥下障害といいます。
原因はさまざまあり、
○器官に食べ物の通過を妨げる構造上の問題があり、うまく嚥下ができなくなるケース
○器官の構造そのものには問題はないけど、それらを動かす筋肉や神経に問題があり嚥下機能が衰えるケース
○うつ病などによる食欲不振など、心因性の疾患が嚥下障害を引き起こすケース
などがあります。
食べ物を上手く飲み込めないと食事が取りづらくなるため、低栄養や脱水、食べ物が喉に詰まって窒息するといった危険があるほか、誤嚥性肺炎を引き起こす原因にもなります。
嚥下障害予防するためには、食事や衛生面などで気を付けることができます。
〇食事で気を付けたいこと
・いすに深く腰掛け、正しい姿勢で食べる
・テレビやスマホを観ながらなどの「ながら食事」はやめる
・急がずゆっくり、少量ずつ口に入れ、よく噛む
・口の中のものを飲み込んでから、次のものを口に入れる
〇口内の衛生に気を付ける
嚥下障害が起こると食べ物を飲み込みにくく、口の中に食べカスなどが残ることが多くなります。誤嚥で飲み物などが肺に入ると、重症の肺炎を起こしやすくなります。
食後は毎回きちんと歯磨きをし、いつも口の中をきれいにしておくことが大切です。