大腸がん検査(便潜血検査)は、便の中に含まれている血液を見つけ出し、消化管からの出血があるかないかを調べます。
しかし、がんやポリープがあっても毎日出血があるとは限りません。そのため、進行がんでも10~15%は発見されない場合があります。
そこで、出来るだけ見逃しを少なくするために、毎年定期的に大腸がん検査を受けることをお勧めします。
【 検査の方法 】
①提出日よりさかのぼって5日の間に2回便を採ります。
便中の血液は均一に便のなかに混じっているわけではないので、便の表面のいろんなところをまんべんなくこすりとることが重要です。
②便を採取した容器は、提出まで低温で保存します。
便中の血液は高い温度に置くほど減少する、時間が経つほど減少する、という性質があります。提出するまでは、可能であれば冷蔵庫に保管することをお勧めします。
③検査機関に提出していただき、便中の血液の有無を調べていきます。
【大腸がん検査で陽性になってしまったら】
便潜血検査では、「便中に血液が混じっていた」ということは分かりますが、どこから出血しているのか、何が原因なのかまでは分かりません。
そのため、便潜血検査で陽性になった場合は、精密検査(内視鏡検査)を受けましょう。
もし大腸がんであった場合、精密検査を受けなかった場合の死亡危険度は、受けた場合の約4倍とも言われています。大腸がんは早期に発見すれば治りやすいがんです。
早期発見・早期治療のためにも精密検査は必ず受けましょう。