健康診断の「なぜ?」 Part 1 〖身長編〗
5月頃から企業の健康診断シーズンが始まります。これは、体調管理がしやすく正確なデータが得やすい時期であること、保健指導まで年度内に行うには年度初めに行うのが余裕を持てること、新入社員の健康診断は入社後早めに行う方が良いこと、などがその理由のようです。
ところで、皆さんは【身長】ってどのくらい気にしていますか?若い時に比べて身長が低くなったという方は多いのではないでしょうか?
歳をとると背が縮む⁈
若い時には毎年、背丈が伸びていきますが、40歳以降平均すると10年で1㎝縮んでしまいます。
≪その原因≫
- 加齢そのものによる水分の減少
体の水分量は年とともに減少していき、これにともなって背骨の椎間板の水分量も減少して厚みが薄くなり身長が低くなります
- 骨粗鬆症による背骨の圧迫骨折や背骨の変形
骨粗鬆症になると骨に変形が起きたり、圧迫骨折を起こしやすくなったりするため、身長が縮んでしまいます
- 生活習慣による不良姿勢
猫背など背骨が歪んでしまうことや股関節や膝関節を曲げて立つ習慣、また、O脚変形なども身長が低くなる原因です
- 筋力の衰え
腹筋や背筋が衰えると骨盤や脊椎を支えきれず、結果、姿勢が悪くなって身長が縮んでしまいます
≪身長が縮むことを予防するには≫
- 良い姿勢で過ごす
骨盤とお腹を意識し、顎を引いて首を伸ばしましょう
背筋を伸ばそうとしたり、胸を張りすぎるのは良い姿勢ではありません
- 猫背を矯正する
肩の高さまで腕を上げて肘を直角に曲げます
手のひらは外側に向けたまま肘を外側にスライドさせて、胸を開きます
身長計は、柱(支柱)を背にしてお立ちください