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公益財団法人岡山県健康づくり財団


COPD(慢性閉塞性肺疾患)について

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)とは

肺気腫と慢性気管支炎の2つの病気の総称です。日本では男性の死亡原因第8位の病気です。国内に530万人の患者がいるとされていますが、治療を受けているのはわずか5%で、実際には皆さんの周りにはたくさんの患者さんがいるのです。

主な症状
多いのは慢性的な咳、痰、息切れです。なかでも息切れは、最初は坂道や激しい運動の時のみですが、病気が進行すると、日常的なちょっとした動作も息切れのためにできなくなってきます。

 

 

原因について
なぜこのような病気になるのでしょうか?原因のほとんどは喫煙です。長年の有害物質の吸入や大気汚染によるものもありますが、実際に喫煙者の15~20%が発症するとされています。また喫煙者の家族、同僚などは、タバコを吸わなくても、喫煙者のタバコの副流煙を吸うことによってこの病気になることがあります。タバコの副流煙には発がん物質なども多く含まれており、完全な分煙をしない喫煙は、周りの人の健康にも悪影響を与えているのです。

 

治療
残念ですが、できてしまった病気をなくすことはできません。最も大事なのは、直ちに禁煙して少しでも病気の進行を抑えることです。その他としては,以下の治療法があります。

薬物治療 息を吐きやすくする吸入薬や、咳止め、痰切りの薬が使われます。
リハビリ 息が吐きやすくなるような呼吸方法の練習や歩行訓練が行われます。
酸素吸入 在宅酸素療法といって、自宅では酸素濃縮器、外出先では携帯酸素ボンベを使用しての酸素吸入が導入されます
外科手術 肺を切り取る手術が検討される事がありますが、年齢などの適応条件が厳しく、また体への負担が大きいので、あまり一般的ではありません。

禁煙を考えられている方へ
当院では、禁煙外来を専門とした治療を行っています。当コラムでも禁煙外来について掲載しているのでご覧ください。一人ではなかなかタバコがやめにくいと感じている方は、ぜひ受診をお勧めします。

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